写真は蒲鉾などの原料になるエソの写真です。
「祝い事」カテゴリーアーカイブ
マダイ/真鯛(2)
チダイ/血鯛
今日の「愛海の恵み」はチダイです。
この魚は真鯛にそっくりですが、違う種類の魚です。一見するとそっくりですが、エラ蓋の淵が血がにじんだように赤く、その特徴からチダイと呼ばれています。佐伯周辺では「チダイ」「チコダイ」と呼ばれています。関東では「花鯛」と呼ばれている魚です。
また、真鯛ほど大きくならず1kgを越えるサイズはほとんどいません。色艶は真鯛より鮮やかで料理の飾り鯛として使われていますが、500gを越えてくると、おでこが出てくるので飾り鯛としては敬遠されます。
料理は、真鯛と同じ料理方法で刺身や焼き物などどんな用途でも使えます。
クログチ/黒愚痴
今日の「愛海の恵み」はクログチです。
この魚はニベという魚の仲間で、佐伯では釣りもの以外でも、底引きや縦網などでも多く水揚げされる魚です。大分県の県南では「カマガリ」と呼ばれています。特に臼杵市のほうではお祝い事には欠かせない魚で大変重宝されています。
このクログチは白身魚で、身質・触感・味は鯛に負けないぐらい美味しい魚です。料理では、鮮度がよければ刺身でも美味しいですし、焼き物や煮つけ、天ぷらなどどんな調理方法でも美味しくいただけます。
クログチのサイズですが大きいサイズだと2kgぐらいまで大きくなります。写真のクログチは比較的小さいサイズですね。
ハマグリ/蛤・チョウセンハマグリ/汀線蛤
今日の「愛海の恵み」はハマグリです。
国内で水揚げされるハマグリは2種類あり普通のハマグリとチョウセンハマグリです。片方の名前はチョウセンと付いていますががれっきとした日本産の貝で、チョウセンの意味合いは「変わった」という意味です。普通のハマグリは砂浜など近くで生息し、チョウセンハマグリは沖合で生息するハマグリです。現在は本ハマグリは激減したため基本的に市場に流通するハマグリの多くはチョウセンハマグリです。
見分け方はほとんど似ているので難しいのですが本ハマグリのほうが厚みがあり丸っこく、チョウセンハマグリは貝の形が若干ハマグリに比べ鋭角で三角形の形状をしています。味はほぼ同じで市場で販売される場合は区別されることもありますがスーパーなどで販売される場合はどちらも「ハマグリ」として販売されています。
味はハマグリもチョウセンハマグリも変わらず美味しい貝で、食べ方も吸い物・鍋物・酒蒸し・佃煮などなど本ハマグリと同じ食べ方をします。また、桃の節句でお吸い物に蛤を入れるのは有名ですね。
大きさは10cmを超えるものまでいますが、通常は6cm前後のサイズが多いです。
ここから南の宮崎県日向市ではハマグリの殻を碁石の材料としていた経緯からチョウセンハマグリを「ヒュウガハマグリ」としてブランド化して販売しています。
マダイ/真鯛
今日の「愛海の恵み」は丸昌の代表商品であるマダイです。
この魚は、誕生の祝いから長寿の祝いまで目出度いことがあるたびに必要になる魚です。
料理としても刺身・煮つけ・焼き物など幅広く使われるとても美味しい魚です。
大分県佐伯市周辺でももちろん水揚げされる魚ですが、特に大分県南部のマダイは美味しさや色艶が他の地域よりも優れていて、大都市圏では「明石の鯛」よりも高級な鯛として現在は認知されています。
ぜひ皆さんも祝い事の際はこのマダイを飾ってみませんか?